2024年03月15日
2024(令和6)年 第10週
(3月4日~3月10日)
~RSウイルス感染症~
咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 さらに増加」
第10週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,490例であり、前週比9.6%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、手足口病、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.20、3.58、1.55、0.43、0.41である。
感染性胃腸炎は前週比5%増の1,228例で、北河内8.08、三島8.06、泉州7.10、大阪市南部6.89、南河内6.88であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は17%増の709例で、堺市5.68、南河内4.75、大阪市南部4.33である。
RSウイルス感染症は53%増の307例で、北河内2.64、大阪市北部2.36、堺市2.21であった。
第6週以降、増加が見られており、今後の動向には注意が必要である。
手足口病は11%減の85例で、泉州1.29、中河内0.65、南河内0.63であった。
咽頭結膜熱は2%減の82例で、南河内0.88、泉州0.81、大阪市北部・北河内0.64である。
インフルエンザは11%減の2,439例で、定点あたり報告数は7.94であった。
南河内12.75、大阪市北部10.70、大阪市西部8.80、堺市8.66、北河内8.05であり、5週連続で減少している。
新型コロナウイルス感染症は9%減の1,333例で、定点当たり報告数は4.34であった。
泉州5.71、南河内5.21、堺市5.10、大阪市東部5.05、北河内4.63であり、5週連続で減少している。
~麻しん~
ワクチンで予防可能な感染症です。
大阪府内の麻しんの発生動向について、第10週(3月4日3月10日)に1例、2024年の累積報告数は2例です。
【全数把握感染症】
「麻しん」
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。
潜伏期間は1-2週間である。
強い感染力(一人の患者が12~18人に感染伝播)のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。
しかし、現在でもアジア、アフリカやヨーロッパ諸国で麻しんが流行している。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、1)1か月以内に麻しん患者と接触していた場合、2)麻しん流行国(主にアジア、欧州及びアフリカ諸国)や地域へ最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン(1歳以上で2回)で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。
麻しん情報(大阪府感染症情報センター)
麻疹とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年3月14日更新)