2023年02月03日
2023(令和5)年 第4週
(1月23日~1月29日)
~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要
【定点把握感染症】
「インフルエンザ 注意報レベル超え続く」
第4週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,523例であり、前週比2.2%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、咽頭結膜熱、RSウイルス感染症の順で、それぞれ6.56、0.57、0.15、0.14、0.13である。
感染性胃腸炎は前週比1%増の1,272例で、南河内10.69、大阪市北部9.64、中河内7.15、泉州6.47、北河内6.28であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は48%増の111例で、大阪市南部1.61、北河内0.92、南河内0.81である。
咽頭結膜熱は13%減の28例で、南河内0.44、大阪市南部0.33、大阪市東部0.29であった。
RSウイルス感染症は73%増の26例で、南河内0.50、北河内0.28、大阪市東部0.14である。
流行性角結膜炎は14%減の6例で、堺市0.40、南河内・大阪市南部0.25であった。
インフルエンザは19%増の7,254例で、定点あたり報告数は24.34である。
南河内41.04、大阪市北部35.35、堺市33.86、大阪市西部33.53、府内4ブロックで警報レベルを超えた。
~侵襲性髄膜炎菌感染症~
大阪府では、毎年2-4例の報告があります。
【全数把握感染症】
「侵襲性髄膜炎菌感染症」
侵襲性髄膜炎菌感染症は、髄膜炎菌(Neisseriameningitidis)による侵襲性の感染症である。
潜伏期は通常2~10日で、髄膜炎例では頭痛、発熱、髄膜刺激症状、痙攣、意識障害を示し、敗血症例では発熱、悪寒、ショック、播種性血管内凝固症候群(DIC)を呈する。
髄膜炎ベルト(meningitis belt)とよばれるアフリカ中央部で発生が多く、日本では、学生寮等で集団発生の報告がある。
治療には、ペニシリン系抗菌薬と第三世代セフェム系抗菌薬が有効である。
患者との接触者には、緊急に、リファンピシンの予防投与が行われる。
日本では、2015年より、4価髄膜炎菌(血清型A、C、Y、W-135)ワクチンの任意接種が開始されている。
侵襲性髄膜炎菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年2月2日更新)