2023年08月18日
2023(令和5)年 第32週
(8月7日~8月13日)
~咽頭結膜熱~ 咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「咽頭結膜熱 減少」
第32週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,330例であり、前週比39.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナの順で、定点あたり報告数はそれぞれ1.90、1.59、1.33、0.72、0.64である。
感染性胃腸炎は前週比36%減の373例で、南河内3.31、中河内3.21、三島2.88、泉州2.24、豊能2.04であった。
咽頭結膜熱は33%減の311例で、大阪市西部2.70、泉州2.57、南河内2.13である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は36%減の260例で、北河内2.28、堺市2.11、南河内1.81であった。
RSウイルス感染症は38%減の142例で、南河内1.69、北河内1.16、泉州・大阪市北部1.00である。
ヘルパンギーナは60%減の126例で、大阪市北部1.43、大阪市西部1.10、中河内0.89であった。
新型コロナウイルス感染症は25%減の3,078例で定点あたり報告数は10.23である。
堺市15.93、南河内13.25、北河内11.85、泉州11.53、大阪市北部10.85であった。
第31週より2週連続で減少した。
年齢別では、第1位は50-59歳で13%を占めている。
60歳以上の割合は27%である。
~梅毒~
大阪府の梅毒累計報告数は昨年同時期より多く、 全国でも2021年7,873例、2022年13,226例と増加している
【全数把握感染症】
「梅毒」
全国の梅毒の年間報告数は、2020年5,867例、2021年7,978例、2022年は過去最高の13,226例と増加している。
大阪府においても、2022年は1,823例で現行の集計方法で過去最高の年間報告数であった。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。
梅毒(大阪府感染症情報センター)
梅毒とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年8月17日更新)