2023年06月16日
2023(令和5)年 第23週
(6月5日~6月11日)
~感染症予防の基本~
咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「ヘルパンギーナ さらに増加」
第23週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は3,302例であり、前週比5.5%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、ヘルパンギーナ、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.74、4.66、3.25、2.72、0.89である。
感染性胃腸炎は前週比15%減の906例で、南河内7.50、三島6.88、中河内5.18、大阪市南部5.11、北河内4.96であった。
ヘルパンギーナは57%増の891例で、堺市6.89、泉州6.30、大阪市北部6.07であり、3ブロックで警報レベル基準値6を超えた。
RSウイルス感染症は3%減の621例で、南河内6.88、北河内4.54、大阪市北部4.43であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1%減の520例で、中河内5.29、大阪市南部4.17、南河内4.00である。
咽頭結膜熱は18%増の170例で、南河内1.50、泉州1.10、大阪市東部1.07であった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は前週比30%増の1,256例で、定点あたり報告数は4.33である。
北河内6.16、堺市5.24、豊能4.82、南河内4.67、大阪市北部4.55であった。
5類感染症に位置づけられて以降、4週連続で増加した。
~レジオネラ症~
2022年の報告数は110例でした。
【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
レジオネラ症は、レジオネラ・ニューモフィラ (Legionellapneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。
人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。
病型として肺炎型と一過性で自然に改善するポンティアック熱型がある。
ヒト-ヒト感染はない。
健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。
レジオネラ症(大阪府感染症情報センター)
レジオネラ症とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年6月15日更新)