2023年05月12日

2023(令和5)年 第17週・18週
(4月24日~5月7日)

~感染症予防の基本~
 咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 流行継続」
 第17週と第18週をあわせて報告する。
大型連休のため医療機関の診療実日数の減少を考慮する必要がある。
第17週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,188例であり、前週比2.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.64、3.11、1.22、0.41、0.37である。
第18週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,709例であり、前週比21.9%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.86、3.11、0.79、0.32、0.23である。
 感染性胃腸炎は前週比32%減の748例で、南河内7.44、大阪市北部5.29、中河内4.15、北河内3.88、大阪市南部3.78であった。
 RSウイルス感染症は前週から3例減の603例で、大阪市北部8.21、泉州4.95、南河内3.50である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は36%減の153例で、大阪市南部2.00、南河内1.94、大阪市北部1.14であった。
 咽頭結膜熱は21%減の63例で、南河内0.81、大阪市南部0.72、中河内0.45である。
 流行性角結膜炎は9%増の12例で、豊能0.80、大阪市東部0.50、三島・大阪市南部0.25であった。

~新型コロナウイルス感染症~
今後は定点把握感染症として取り扱います

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
第18週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は5,445名であり、前週より4%増加した。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・エアロゾル・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1〜14日であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、基本的な感染対策(手洗い、換気、密閉・密集・密接の回避、効果的な場面でのマスク着用)の実践が重要である。
新型コロナウイルス感染症の位置づけは、これまで、「新型インフルエンザ等感染症」とされていたが、令和5年5月8日から「5類感染症」となり、自主的な取組を基本とした感染対策となった。

新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について(厚生労働省)
新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
新型コロナウイルス感染症(大阪府感染症情報センター)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(大阪健康安全基盤研究所)
新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について(大阪府)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年5月11日更新)