2023年10月06日

2023(令和5)年 第39週
(9月25日~10月1日)

~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザ さらに増加」
 第39週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,289例であり、前週比23.1%増であった。
定点あたり報告数の第1位は咽頭結膜熱で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、手足口病の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ4.24、2.77、2.73、0.71、0.64である。
 咽頭結膜熱は前週比20%増の836例で、中河内6.15、北河内5.08、南河内5.00、堺市4.74、大阪市東部4.73であった。
 感染性胃腸炎は12%増の545例で、南河内5.13、堺市3.74、大阪市南部3.56である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は38%増の538例で、北河内4.56、中河内3.35、大阪市東部3.27であった。
 流行性角結膜炎は9%増の37例で、中河内2.40、大阪市北部1.20、北河内0.83である。
 手足口病は38%増の126例で、大阪市東部1.27、中河内1.00、南河内0.88であった。

 インフルエンザは32%増の2,023例で定点あたり報告数は6.61である。
泉州13.15、大阪市西部9.60、堺市8.31、大阪市北部7.00、豊能6.22であった。
前週と比べて、府内9ブロックで増加し、年齢階層別では1歳以上14歳までの年齢層で増加率が高い。
 新型コロナウイルス感染症は20%減の2,148例で定点あたり報告数は7.02である。
堺市9.52、南河内9.25、泉州8.50、北河内8.39、大阪市南部6.81であった。
前週と比べて、年齢階層別では各年齢層で減少した。

~レジオネラ症~
2022年の報告数は110例でした。

【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
 レジオネラ症は、レジオネラ・ニューモフィラ (Legionellapneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。
人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。
病型として肺炎型と一過性で自然に改善するポンティアック熱型がある。
ヒト-ヒト感染はない。
健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。

レジオネラ症(大阪府感染症情報センター)
レジオネラ症とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年10月5日更新)