2023年04月28日
2023(令和5)年 第16週
(4月17日~4月23日)
~感染症予防の基本~
咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症、増加続く」
第16週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,126例であり、前週比24.4%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.83、2.92、1.09、0.33、0.30である。
感染性胃腸炎は前週比18%増の1,137例で、南河内10.19、大阪市北部7.43、堺市6.61、中河内6.35、泉州6.15であった。
RSウイルス感染症は32%増の569例で、大阪市北部5.57、泉州4.10、堺市3.67である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は36%増の212例で、南河内2.50、大阪市北部2.07、大阪市南部2.00であった。
流行性角結膜炎は143%増の17例で、豊能1.80、泉州・大阪市東部0.50である。
~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期より多い。
【全数把握感染症】
「梅毒」
全国の梅毒の年間報告数は、2020年5,867例、2021年7,978例、2022年は過去最高の13,226例と増加している。
大阪府においても、2022年は1,823例で現行の集計方法で過去最高の年間報告数であった。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。
梅毒(大阪府感染症情報センター)
梅毒とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年4月27日更新)