2024年01月12日
2023(令和5)年 第52週
(12月25日~12月31日)
2024(令和6)年 第1週
(1月1日~1月7日)
~新型コロナウイルス感染症~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種が重要
【定点把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症 引き続き増加」
2023年第52週と2024年第1週をあわせて報告する。
年末年始休暇による診療実日数の減少を考慮する必要がある。
第52週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,771例であり、前週比33.3%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、手足口病、流行性角結膜炎の順で、定
点あたり報告数はそれぞれ3.89、2.78、1.24、0.44、0.31である。
第1週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,088例であり、前週比38.6%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、手足口病、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.48、1.53、0.65、0.34、0.23である。
第1週のインフルエンザは25%減の3,572例で、定点あたり報告数は11.67であった。
大阪市西部42.60、大阪市北部17.35、南河内15.13、堺市12.24、泉州10.97である。
新型コロナウイルス感染症は第52週は15%増の1,026例で、定点あたり報告数は3.35であった。
第1週は41%増の1,444例で、定点あたり報告数は4.72である。
大阪市西部12.07、南河内6.00、北河内5.12、豊能4.89、堺市4.86であった。
2023年第39週から第52週で、60歳以上の累積入院者数は574例であり、78%を占めている。
~バンコマイシン耐性腸球菌感染症~
2023年の大阪府の報告数は、15例であった。
【全数把握感染症】
「バンコマイシン耐性腸球菌感染症」
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、バンコマイシンに耐性を獲得した腸球菌である。
術後患者や感染防御機能の低下した患者では腹膜炎、術創感染症、心内膜炎、尿路感染症、敗血症などの感染症を引き起こす場合があるため、集中治療室や外科治療ユニットなど易感染者を治療する部門で問題となっており、臨床的、疫学的に重要な薬剤耐性菌である。
VREによる術創感染症や腹膜炎などの治療は、抗菌薬の投与とともに感染巣の洗浄やドレナージなどを適宜組み合わせて行う。
薬剤薬剤耐性菌感染症 ーバンコマイシン耐性腸球菌
バンコマイシン耐性腸球菌感染症(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年1月11日更新)